家を建てる際や引っ越しの際には、新居の周辺環境や安全性は気になりますよね。
特に家を建てる際には、基本的にはその土地で生涯過ごすためしっかり調べたいものです。
今回は「レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)」「イエローゾーン(土砂災害警戒区域)」についてお話し出来ればと思います。
レッドゾーン、イエローゾーンとは
大雨などが発生した際に土砂災害の恐れがある地域のことを指しています。
〇レッドゾーンとは
土砂災害発生時、建物が損壊して住民の身体・生命に甚大な危害が及ぶ可能性があるとされた区域のことです。土砂災害特別警戒区域では、特定開発行為の制限、建築物の構造規制などが行われます。
〇イエローゾーンとは
土砂災害発生時、住民の身体・生命に危害が及ぶ可能性があると指定された区域のことを指します。また、土砂災害の被害防止・軽減のために警戒避難体制の整備が実施される区域でもあります。
イエローゾーンに指定されると。。。
1.警戒避難体制が整備される
学校や医療施設などは要配慮利用施設では避難確保計画の作成、
避難訓練の実施などが義務付けられる
2.土地、建物を売買、貸出する際には重要事項として説明が義務づけられる
3.土地の価値が下がる可能性あり
開発行為などは制限されないが、災害リスクの観点から資産価値が下がる可能性あり。
レッドゾーンに指定されると。。。
1.特定開発行為は都道府県知事の許可が必要
社会福祉施設や医療施設、学校など、災害時要援護者関連施設を建てるために行う開発行為には
都道府県知事の許可が必要になる。
2.土砂災害の衝撃に耐えられる建物構造規制
土砂災害特別警戒区域に住宅を建てる際には、土砂災害の衝撃を受けても安全を保てるか
事前確認が必要となり構造が規制される。
構造規制は、基礎や主要な部分を鉄筋コンクリート造にすることなどが定められている。
3.危険であると判断されると移転勧告が行われる
住宅が危険な状態であると判断された場合は、都道府県知事から移転などの勧告あり。
移転を受けると移転のための融資や住宅移転事業からの補助を優先的に受けられる。
日本の国土の7割は山林が占めており、土砂災害の多い国と言われています。
近年、自然災害が増加から、年に数千件以上土砂災害が発生しています。
現在住んでいる場所が土砂災害警戒区域に指定されていなかったとしても、
将来的にそうなる可能性もあります。
事前に土砂災害警戒区域や土砂災害について改めて知っておくことは非常に重要なことです。
日本でいる限り自然災害と生活は切っても切れません。
もしものことを考慮して、安全に過ごすための情報収集しっかり行いましょう。